蝶の記憶 – 野洲慈恵会

私たちの毎日

ぎおうの里ぎおうの里日記

蝶の記憶

最近は寒暖の差が激しく、そして徐々に寒さを増す日々が重なり、粛々と冬が近づいているのを感じます。
其日は爽籟で、空は高く雲は細いながらも日差しはまるで春を思わせる気候でした。所用から施設に戻り、マイデスクのたまりきった書類を思い出しながら玄関へと向かう途中、ずっと前から満開に咲いているコスモスに違和感があり、今初めて気付いたように目をやりました。

そこには一頭の蝶が翅を休めていました。

その時に、まだ人生に対し関心がなかった少年期、家に無造作に置いてあった書籍の中に、荘子の“胡蝶の夢”について書かれたものがあったのをふと思い出しました。当時何のことかわからないながらも印象に残ったその訳語の意味が、今は少しわかる気がします。たまさかに出会った蝶でしたが、光速で流れる時代と時間の中、歩みを止め、鳥尽弓蔵の記憶を思い出させてくれました。

蝶をこんなに長く見つめたのはいつ以来でしょうか。

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